rhizome:新古今和歌集
新古今和歌集
しんこきんわかしゅう
概要
内容
代表的な歌人
歌風
当代歌人の作品は新古今調と呼ばれ、万葉集の万葉調、古今和歌集の古今調と並び称される。
本歌取りや本説などの表現技法が駆使され、形式的には初句切れ、三句切れ、体言止めが主流をしめる。
新古今調は一般に幻想的、浪漫的、感覚的、象徴的などと評される。
成立
後鳥羽院の命により、源通具・藤原有家・藤原家隆・藤原定家・藤原雅経らによって編まれた。撰者には当初寂蓮が含まれていたが、編纂作業の前に死去した。
建保四年(1216)12月26日、源家長によって清書され完成するが、その後承久の乱による後鳥羽院の隠岐への配流があり、嘉禎元年(1235)後鳥羽院自身の手により380首を除去した隠岐本が成立する。
年表
建仁元年7月27日 | 1201 | 新古今和歌集撰集の和歌所が設置される。 |
建仁元年11月3日 | 撰者の下命。期限は建仁3年4月20日ごろ。 | |
建仁3年4月末〜元久元年6月ごろ | 1203〜1204 | 御点時代(院自らの選歌) |
元久元年7月22日 | 1204 | 部類開始の下命。 |
元久2年3月26日 | 1205 | 終功の竟宴。 |
元久2年3月27日〜承元4年9月ごろ | 1205〜1210 | 切継時代(改訂を繰り返す) |
建保4年12月26日 | 1216 | 源家長による清書。 |
承久3年 | 1221 | 承久の乱。後鳥羽院の配流。 |
嘉禎元年 | 1235 | 隠岐本の成立。 |
諸本
成立の順番に次の五類に分けられる。現存伝本は第二類が多く、第一、第三類本の純粋本文は伝わらない。
第一類本(竟宴本)
元久2年3月26日の竟宴時の本文を持つもの。
第二類本
切継時代の本文を持つもの。
第三類本(源家長書写本)
切継完了後建保4年12月26日の源家長が書写した本文。
第四類本(隠岐本)
第五類本
一類〜五類までの混態本。
参考
参考サイト
- 電子テキスト新古今和歌集
参考文献
注釈書
- 岩波文庫『新古今和歌集』(佐々木信綱・岩波書店・1954年7月)
- 日本古典文学大系『新古今和歌集』(久松潜一 山崎敏夫 後藤重郎・岩波書店・1958年2月)
- 日本古典全書『新古今和歌集』(小島吉雄・朝日新聞社・1959年6月)
- 『新古今和歌集全註解』(石田吉貞・有精堂・1960年3月)
#古いのばっかりですみません
rhizome/新古今和歌集.txt · 最終更新: 2014/04/26 21:50 by Satoshi Nakagawa