rhizome:神道集
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神道集
しんとうしゅう
成立
内容
各国の寺社の縁起や神の由来などに関する説話を集めたもので、10巻50話からなる。上野国、信濃国、下野国の寺社にくわしく、とりわけ、上野国の縁起が多いことから、成立に関して上州に何らかの関連があることが指摘される。
各説話は本地垂迹説をもとに寺社の縁起や諸神の霊験などを描くが、単純な縁起ではなく、人間の愛や苦悩を描くドラマとなっている。
巻二第六話「熊野権現の事」が「熊野の本地」の元になったように、神道集の説話は、御伽草子類、説教浄瑠璃などへ大きな影響を与え、『曽我物語』とも深い関係をもつ。
諸本
古本系
流布本系
- 東洋文庫本
- 近世初期写。
- 近藤喜博校訂『神道集 東洋文庫本』(角川書店・昭和34年)に翻刻。
- 神宮文庫所蔵豊宮崎本
- 河野本
- 近世中期写。
- 渡辺国雄・近藤喜博編『河野本 神道集』(角川書店・昭和37年)に影印。
参考サイト
参考文献
- 東洋文庫『神道集』(貴志正造訳・平凡社・昭和42年7月)
- 抄出・現代語訳
- 鑑賞日本古典文学23『中世説話集』(西尾光一 貴志正造編・角川書店・昭和52年5月)
- 抄出
rhizome/神道集.1398524275.txt.gz · 最終更新: 2014/04/26 23:57 by Satoshi Nakagawa