にっき
いわゆる日記のことだが、男性の手により漢文で書かれた日記と、女性の手により書かれた 仮名の日記があり、その文学性から後者を日記文学ともいう。
貴族の男性による漢文の日記は、記録として書かれたものであり、史料としての価値が高い。
仮名の日記は、紀貫之による土佐日記に始まり、中古・中世を通して、 貴族の女性によって受け継がれ、日記文学という一つのジャンルを形成する。 記録性よりも、文学性に重点がおかれているのが、漢文の日記との大きな違いである。