とさにっき
紀貫之による日記。後の女流日記文学及び、紀行文の嚆矢となった。
作者晩年、土佐の守の任を終え、任地を出発して、帰京するまでの体験をつづったもので、女性 に仮託して仮名で書かれている。
成立は、貫之の帰京となる承平5年(935年)二月十六日以降であるが、貫之在世中から流布していた とみられるので、それから遠くない時代に成立したと考えられる。