せんじゅうしょう

9巻121話（略本系は58話）からなる、仏教説話集。作者は西行に仮託されている。

成立年代は諸説あるが、西行没後であることは間違いないとみられる。

西行によるとされる、話末評語が長く、中には西行の一人称で語られる説話もある。

また、西行作と伝えられたことにより、御伽草子『西行物語』、謡曲「雨月」、上田秋成『雨月物語』などに素材を用いられた。

『続群書類従』第三十二輯巻953に収録。

• 名著文庫『撰集抄』（芳賀八一校訂・冨山房・昭和2年9月）
• 岩波文庫『撰集抄』（西尾光一校注・岩波書店・昭和45年1月）
  • 諸本の校異を脚注に示す。
• 『撰集抄校本篇』（安田孝子他・笠間書院・1979年12月）
  • 松平本 鈴鹿本 書陵部本 静嘉堂本 嵯峨本の校本。
• 古典文庫『撰集抄』上・下（安田孝子他校注・現代思潮社・上1985年11月、下1987年12月）

• 松平文庫本『撰集抄』
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