かなぞうし
近世初期の主に仮名で記された文学作品の総称。
武士・僧侶など知識のある階級に向けて出版された漢文で書かれたものや、和歌・連歌・俳諧などに対し、女性や子供も含めた幅広い階層に向けて書かれた作品を指す。そのため、啓蒙的・教訓的な内容のものが多い。
内容は小説を主とし、説話集・随筆を含む。いずれにしても短編で、長編はないのが特徴である。
その後、仮名草子から井原西鶴らによる浮世草子へと発展していく。