さんてんだいこたいさんき
平安時代後期に成立した、入宋僧成尋による日記。8巻からなるが、すべては伝わっていない。
成尋は64歳で商船に乗り、渡宋、天台山・五台山を巡礼したが、皇帝、神宗から帰国を許されず、宋元豊四年(1081)に七十一歳で客死した。
円仁の『入唐求法巡礼行記』と並び、当時の中国を知る一級資料である。
『大日本仏教全書』卷115及び、『改訂史籍集覧』巻26所収。