けんこうほうし(1283ごろ〜1352前後)
俗名卜部兼好。吉田神社の神官の家系に生まれる。正和二年(1313)9月以前に出家し、「けんこう」と 音読みして法名とした。「吉田兼好」は後世の俗称で、そのように呼ばれた形跡はない。
徒然草の作者として有名だが、二条派の歌人としても知られ、二条為世に師事し、和歌四天王の一人に数えられる。
私家集に『兼好法師家集』があり、続千載和歌集以下、いくつかの勅撰和歌集に入集している。
【参考文献】
人物叢書『卜部兼好』(冨倉徳次郎著・吉川弘文館)
【電子テキスト】