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text:takafusa:s_takafusa060

隆房集

60 こゆるぎのいそぎてこそは来つれどもみるめ刈り干す海人だにもなし

校訂本文

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文(ふみ)を取らすべきことありて、暮れ果つるままに急ぎ行きて、ものなと言ひ伝ふる人を尋ぬれば、なければ、よに口惜しく覚えて、

  こゆるぎのいそぎてこそは来つれどもみるめ刈り干す海人(あま)だにもなし

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翻刻

 ふみをとらすへきことありて/s28l

https://kokusho.nijl.ac.jp/biblio/100002834/28?ln=ja

 くれはつるままにいそきゆき
 てものなといひつたふる人
 をたつぬれはなけれはよにく
 ちをしくおほえて
こゆるきのいそきてこそはきつれとも
みるめかりほすあまたにもなし/s29r

https://kokusho.nijl.ac.jp/biblio/100002834/29?ln=ja

text/takafusa/s_takafusa060.txt · 最終更新: 2024/04/05 15:15 by Satoshi Nakagawa