text:takafusa:s_takafusa049
49 歎きつつ春は昔に変はらずといひけん人をよそにやは聞く
校訂本文
その夜更くるほどに、あひ見たりしところへ行きて、うち臥したりしかば、五条わたりの西の対(たい)1)にても限りあれば、これほどはあらじと覚えて、
歎きつつ春は昔に変はらずといひけん人をよそにやは聞く
翻刻
そのよふくるほとにあひみ たりしところへゆきてう ちふしたりしかは五条わ たりのにしのたいにても かきりあれはこれほとはあら しとおほえて なけきつつはるはむかしにかはらすと いひけん人をよそにやはきく/s23l
1)
『伊勢物語』第四段参照。
text/takafusa/s_takafusa049.txt · 最終更新: 2024/03/26 13:01 by Satoshi Nakagawa