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text:sesuisho:n_sesuisho8-116

醒睡笑 巻8 秀句

2 若衆狂ひをすると言うて妻色に出でて腹立す・・・

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若衆(わかしゆ)狂ひをすると言うて、妻、色に出でて腹立(ふくりふ)す。「『男たる者は若衆狂ひをせよ』と、式目1)に載せられた。『神社をしりし2)』と書けり3)」。女房、即座に、「その式条のむねを本(ほん)とせば、そちのがいよいよとどかぬなり。『さいしを4)もつぱらにすべし』とあるに。

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一 若衆くるひをするといふて妻いろに出腹立す
  男たる者は若衆くるひをせよと式目にのせ
  られた神社をしりしとかけを女房即座に
  其式条のむねを本とせはそちのかいよいよ
  ととかぬなりさひしをもつはらにすへしと
  あるに/n8-44r
1)
御成敗式目
2)
修理し・尻し
3)
「書けり」は底本「かけを」。諸本により訂正。
4)
祭祀を・妻子を
text/sesuisho/n_sesuisho8-116.txt · 最終更新: 2022/12/18 11:02 by Satoshi Nakagawa