text:sesuisho:n_sesuisho8-096
醒睡笑 巻8 かすり
13 会下僧に斎を据ゆる菜に蕨あり・・・
校訂本文
会下僧(ゑげそう)に斎を据ゆる菜に蕨(わらび)あり。つひに服せず。施主、「いかなれば、蕨をば食せられぬぞ」と。「人の口焼かうとて1)」。「大事候ふまい。けしあへ2)にしてさうほどに」。
花を折るかと人や見るらん
躑躅(つつじ)咲く木の下蕨手をあげて
翻刻
一 会下僧に斎をすゆる菜に蕨あり終に 服せす施主如何なれは蕨をは食せられ ぬそと人の口やかうとて大事候まいけし あへにしてさうほとに 花を折かと人や見るらん 躑躅咲木のした蕨手をあけて/n8-39r
text/sesuisho/n_sesuisho8-096.txt · 最終更新: 2022/11/29 11:30 by Satoshi Nakagawa