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text:sesuisho:n_sesuisho8-097

醒睡笑 巻8 かすり

14 京の町にて小さき足駄を売る商人こあしんだこあしんだと・・・

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京の町にて、小さき足駄(あしだ)を売る1)商人、「こあしんだ、こあしんだ2)」と言うて先に行けば、そのあとから菜を売る者の続きて、「なかう、なかう3)」と。

われがねに似た響きがすまぬ4)

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翻刻

一 京の町にてちいさきあしたをかる商人こあしん
  だこあしんだといふてさきにゆけは其跡
  から菜をうる者のつづきてなかうなかうと
    われかねににたひひきかすまぬ/n8-39l
1)
「売る」は底本「かる」。諸本により訂正。
2)
小足駄・子は死んだ
3)
菜買う・泣かう
4)
底本、この文数文字下げで小書き。
text/sesuisho/n_sesuisho8-097.txt · 最終更新: 2022/11/29 11:40 by Satoshi Nakagawa