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text:sesuisho:n_sesuisho8-054

醒睡笑 巻8 頓作

54 誕一検校ある座敷にて・・・

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誕一検校(たんいちけんげう)、ある座敷にて、物語のついで1)、癪2)にはとかく身を使ふよし」と聞き、「目のよき茶磨(ちやうす)を、癪の薬に挽かばや」と望めるを、七尾検校受記一(じゆきいち)3)ゐあはせて、

  検校の目のよき4)茶磨もとむるは手びき5)にせんと思ふなりけり

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一 誕一検校ある座敷にて物かたりのつめて積/n8-23l
  にはとかく身をつかふよしとききめのよき茶
  磨を積のくすりにひかばやと望めるを七
  尾検校受記一ゐあはせて
   検校の目のよき茶磨もとむるは
    手ひきにせんとおもふなりけり/n8-24r
1)
「ついで」は底本「つめて」。諸本により訂正。
2)
底本表記「積」。以下同じ。
3)
受久一
4)
目のよき・女のよき
5)
手挽き・手引き
text/sesuisho/n_sesuisho8-054.txt · 最終更新: 2022/11/01 15:10 by Satoshi Nakagawa