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醒睡笑 巻8 頓作
8 丹波の国大の原にて洞家の僧一休に向ひ・・・
校訂本文
丹波の国大の原1)にて、洞家(とうか)2)の僧、一休3)に向ひ、「如何なるか是、紫野の仏法」。
「桔梗(ききやう)、刈萱(かるかや)、女郎花(をみなへし)、紫苑(しおん)、竜胆(りんだう)、我香(われもかう)」。
「如何なるか是、紫野の魔法」。
「愛宕嵐(あたごあらし)に比叡の山風、奥は鞍馬の山飛(やまおろし)」。
翻刻
一 丹波の国大(ほほ)の原にて洞家(たうか)の僧(そう)一休(きう)に向(むかひ)如何 なるか是紫野(むらさきの)の仏法(ふつほう)桔梗(ききやう)刈萱(かるかや)女郎花(おみなへし) 紫苑(しおん)龍胆(りんたう)我香(われもかう)/n8-6r
如何なるか是紫野の魔法(まうほう) 愛宕嵐(あたこあらし)に 比叡(ひゑ)の山風 奥は鞍馬(くらま)の山飛(おろし)/n8-6l
text/sesuisho/n_sesuisho8-008.txt · 最終更新: 2022/09/27 11:11 by Satoshi Nakagawa