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text:sesuisho:n_sesuisho7-119

醒睡笑 巻7 舞

12 堺にて牡丹花のもとへくだりたる饅頭を送りければ・・・

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堺にて牡丹花1)のもとへ、くだりたる饅頭を送りければ、

  色黒くしかも固うて人食はずこの饅頭を馬になさばや

ある人のもとより、饅頭を五つ送りたりしが、その席に人五人に余りたれば、配当するに少なし。一首を詠みて饅頭を送れる人の方へ、

  名を聞くも六孫王のまんぢうを2)五つはくらひ足らずこそあれ3)

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一 堺にて牡丹花(ぼたんくわ)のもとへくたりたる饅頭(まんちう)を
  送ければ
   色くろくしかもかたふて人くはす
    此饅頭を馬になさばや
  ある人のもとよりまんぢうを五つ送りたりし
  が其席に人五人にあまりたれば配当(はいとう)するに/n7-56l
  すくなし一首をよみて饅頭を送れる人
  のかたへ
   名を聞も六孫王のまんちうを
    五つはくらひたらすこそあれ/n7-57r
1)
肖柏
2)
饅頭・満仲
3)
食らひ・位。前話参照。
text/sesuisho/n_sesuisho7-119.txt · 最終更新: 2022/09/16 18:07 by Satoshi Nakagawa