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text:sesuisho:n_sesuisho7-078

醒睡笑 巻7 謡

20 津の国兵庫の浦にて祭礼の能ありしに舟弁慶のはてに・・・

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津の国1)兵庫の浦にて、祭礼の能ありしに、舟弁慶2)のはてに、「跡白波(あとしらなみ)」といふを、「やれ不吉や3)」と思ひ出だし、太夫声を上げて、「跡暗闇とぞなりにける」。

直されぬはせめてよし4)

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一 つのくに兵庫(こ)の浦にて祭礼の能ありしに
  舟弁慶のはてに跡白浪(しらなみ)といふをやれ不吉(ふきつ)
  やと思ひ出し大夫声をあけて跡くらやみ
  とそなりにける なをされぬはせめてよし/n7-41l
1)
摂津国
2)
謡曲「船弁慶」
3)
白波が盗賊を意味するため。
4)
底本この文小書き。
text/sesuisho/n_sesuisho7-078.txt · 最終更新: 2022/08/16 12:10 by Satoshi Nakagawa