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醒睡笑 巻7 似合うたのぞみ
12 連歌師のもとに奉公したりし小者今度は町人かたにゐけり・・・
校訂本文
連歌師のもとに奉公したりし小者、今度は町人かたにゐけり。友たる者尋ぬる。「今つとに起きず、宵より寝(い)ねて心安きかや」と言へば、「そちが言ふごとくなり。さりながら、今の亭主も、時ならず、うかと空を詠(なが)め詠めするが、『悪(わる)うしたらば、あれも連歌師にならうか』と思うて案ずるよ」と。
翻刻
一 連歌師のもとに奉公したりし小者今度 は町人かたに居けり友たる者尋ぬる今 夙(つと)にをきす宵(よひ)よりいねてこころやすき かやといへはそちがいふごとく也さりながら今の/n7-26l
亭主も時ならすうかと空を詠(ながめ)々するがわ るうしたらばあれも連歌しにならふかと 思ふてあんするよと/n7-27r
text/sesuisho/n_sesuisho7-043.txt · 最終更新: 2022/07/23 17:05 by Satoshi Nakagawa