text:sesuisho:n_sesuisho7-016
醒睡笑 巻7 思の色を外にいふ
16 招月供一人にて天の橋立を見物の時詠める・・・
校訂本文
招月1)、供一人にて天の橋立を見物の時、詠める。
月の暮れ雪の朝(あした)のいかならんただ見るさへに天の橋立
と詠まれしを、小者聞きて「われらも狂歌を申さんや」と、
酒の暮れ飯の朝のいかならん茶でみるさへに天の橋立
翻刻
一 招月(せうげつ)供一人にて天の橋立を見物の時読(よめ)る/n7-11r
月の暮雪(ゆき)の朝のいかならん たた見るさへに天の橋立 とよまれしを小者聞て我らも狂哥を申さんやと 酒の暮飯の朝のいかならん 茶てみるさへに天の橋立/n7-11l
1)
正徹
text/sesuisho/n_sesuisho7-016.txt · 最終更新: 2022/06/19 10:20 by Satoshi Nakagawa