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text:sesuisho:n_sesuisho6-094

醒睡笑 巻6 推はちがうた

11 和州にくらが峠といふかの山の頂に茶屋あり・・・

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和州に、くらが峠1)といふ、かの山の頂(いただき)に茶屋あり。根来衆とて少人(せうにん)を誘引(いういん)し参宮の時、茶屋の亭をあなどり、一向下輩(げはい)にあひしらひしが、遺恨にや思ひけん、

  山城の木幡(こはた)の里の馬もがなくらがたうげを君にまかせむ

   水と草とのさかひ知られず

  板たたく馬屋の長(をさ)の目は覚めて

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一 和州にくらが峠といふ彼山の頂に茶屋あり
  根来衆とて少人を誘引し参宮の時茶屋
  の亭をあなどり一向下輩にあひしらひしが
  遺恨にや思ひけん
   山城の木幡の里の馬もかな
   くらかたうけを君に任せむ
   水と草とのさかひしられす/n6-46l
    板たたく馬屋の長の目は覚て/n6-47r
1)
暗峠
text/sesuisho/n_sesuisho6-094.txt · 最終更新: 2022/05/22 12:10 by Satoshi Nakagawa