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醒睡笑 巻5 人はそだち
33 しかしか人中へ出でたることもなき十四五なる小姓給仕をするに・・・
校訂本文
しかしか人中へ出でたることもなき十四・五なる小姓、給仕をするに、金作(こがねづくり)の脇差さしたる人ばかりへ、しげく茶を運びて、余りの方へ目も見かけず。末座の人、かれが心を推し、わが脇指を一・二寸抜き、「そこな若衆、この鎺(はばき)にも茶をちと飲ませあれ」と。
翻刻
一 しかしか人中へ出たる事もなき十四五なる小性 給仕をするに金作の脇指(わきさし)さしたる人斗(はかり) へしけく茶をはこひて余の方へ目も見か/n5-67l
けす末座の人かれが心を推(すい)し我か脇指 を一二寸ぬきそこな若衆此鎺(ははき)にも茶を ちとのませあれと/n5-68r
text/sesuisho/n_sesuisho5-100.txt · 最終更新: 2022/04/01 02:35 by Satoshi Nakagawa