text:sesuisho:n_sesuisho5-057
醒睡笑 巻5 上戸
15 酒半ばに亭主出で御返しをば右手より候はんと言ふ・・・
校訂本文
酒半ばに亭主出で、「御1)返しをば、右手より候はん」と言ふ。「ともかくも」とて、飯器(はんき)に受くる時、「それは左ではおりないか」。「なかなか。こなたからは左、そなたからは右なり。亭主よりの指図なれば、客は仰せのままに受くる」と。
翻刻
一 酒なかはに亭主出け返をは右てより候はんと いふともかくもとて飯器(はんき)にうくる時それは 左てはおりないか中々こなたからは左そなた からは右なり亭主よりのさしづなれば 客はおほせのままにうくると/n5-45r
1)
「御」は底本「け」。諸本により訂正。
text/sesuisho/n_sesuisho5-057.txt · 最終更新: 2022/03/08 22:59 by Satoshi Nakagawa