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text:sesuisho:n_sesuisho5-035

醒睡笑 巻5 婲心

35 頼朝公より慈鎮和尚へ何にても用のことあらば文を委細に書き越し給へと・・・

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頼朝公1)より慈鎮和尚2)へ、「何にても用のことあらば、文を委細に書き越し給へ」とありつれど、つひに便りもなかりしゆゑ、この歌を送り参らせられしとなん。

  陸奥(みちのく)のいはでしのぶはえぞ知らぬ書きつくしてよ壺の碑(いしぶみ)

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翻刻

一 頼朝公より慈鎮(ぢちん)和尚へ何にても用の事あらは
  文を委細に書こし給へとありつれと終に便/n5-19r
  もなかりしゆへ此哥を送り参らせられし
  となん
   みちのくのいはてしのふはえそしらぬ
    かきつくしてよつほのいしふみ/n5-19l
1)
源頼朝
2)
慈円
text/sesuisho/n_sesuisho5-035.txt · 最終更新: 2022/03/02 11:50 by Satoshi Nakagawa