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text:sesuisho:n_sesuisho5-012

醒睡笑 巻5 婲心

12 和泉の堺に宗椿とて手書きのありし・・・

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和泉の堺に、宗椿(そうちん)とて手書きのありし。源氏1)を写すこと二十三部、二十四部目の朝顔の巻にてむなしくなりぬ。

牡丹花2)、かれが心のほどをあはれみて、追善のため、

  筆にそみ心にかけし契りにや折しも消えし朝顔の露

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翻刻

一 和泉の堺に宗椿(そうちん)とて手書のありし源氏
  をうつす事廿三部廿四部めの朝顔の巻
  にてむなしくなりぬ牡丹花かれが心のほどを
  あはれみて追善(ついぜん)のため/n5-8l
   筆にそみ心にかけしちきりにや
    折しもきえし朝顔の露/n5-9r
1)
源氏物語
2)
肖柏
text/sesuisho/n_sesuisho5-012.txt · 最終更新: 2022/02/20 22:05 by Satoshi Nakagawa