ユーザ用ツール

サイト用ツール


text:sesuisho:n_sesuisho3-069

醒睡笑 巻3 文の品々

3 侍たる人右筆を呼びて此ほどは久不懸御目満足仕候と書けと・・・

校訂本文

<<PREV 『醒睡笑』TOP NEXT>>

侍たる人、右筆(いうひつ)を呼びて、「『此ほどは久不懸御目満足仕候(久しく御目に懸けず満足つかまつり候ふ)』と書け」と。「それはいかが候はん」と筆を持ちゐけるに、「それならば、よく聞こゆるやうに、『このほどは御目にかからず本望に存じ候ふ』」。

<<PREV 『醒睡笑』TOP NEXT>>

翻刻

一 侍たる人右筆をよびて此ほどは久不懸御
  目満足仕候とかけとそれは如何候半と筆
  をもちゐけるにそれならはよくきこゆる/n3-31r
  やうに此程は御めにかからす本望に存候/n3-31l
text/sesuisho/n_sesuisho3-069.txt · 最終更新: 2021/10/18 16:18 by Satoshi Nakagawa