text:sesuisho:n_sesuisho3-035
醒睡笑 巻3 不文字
16 物書く者を頼み文一つあつらへ宛てどころを問へば・・・
校訂本文
物書く者を頼み、文(ふみ)一つあつらへ、宛てどころを問へば、「新のくと書きて給はれ」。「新六とこそ書かるれ、『のく』といふては知らぬ」。「さて、そなたはあさましや。六日市(むいかいち)の『むい』の字をさへえ知らいで」と。
翻刻
一 物かく者(もの)をたのみ文一つあつらへあて処をとへば 新のくと書てたまはれ新六とこそかかる れのくといふてはしらぬ扨そなたはあさましや 六日市(むいかいち)のむいの字をさへゑしらいでと/n3-17r
text/sesuisho/n_sesuisho3-035.txt · 最終更新: 2021/09/26 12:50 by Satoshi Nakagawa