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text:sesuisho:n_sesuisho2-042

醒睡笑 巻2 躻(うつけ)

10 ある人銭を埋む時かまへて人の目には蛇に見えて・・・

校訂本文

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ある人、銭を埋(うづ)む時、「かまへて、人の目には蛇に見えて、わが見る時ばかり銭になれよ」と言ふを、内の者聞きゐて、銭を掘りて取り替へ、蛇を入れて置きけり。

件(くだん)の亭主、後に掘りて見れば蛇あり。「やれ、俺じや。やれ、見忘れたか」と幾度(いくたび)も名乗りつるこそ聞きごとなれ。

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一 有人銭をうつむ時かまへて人の目には蛇に見
  えてわか見る時斗銭になれよといふを内
  の者聞居て銭をほりてとりかへ蛇をいれて/n2-26l
  をきけり件の亭主後にほりて見れは蛇有
  やれをれしややれ見忘れたかと幾度もなのり
  つるこそ聞事なれ/n2-27r
text/sesuisho/n_sesuisho2-042.txt · 最終更新: 2021/07/30 13:14 by Satoshi Nakagawa