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text:sesuisho:n_sesuisho1-094

醒睡笑 巻1 ふはとのる

7 壁に耳ありといふことを忘れそんぢやうそれは中々人ではないと・・・

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壁に耳ありといふことを忘れ、「そんぢやう、それは中々人ではない」と言ひ出だしけるが、後ろを見ればその仁ゐたり。肝を消して、「ただ生き仏ぢや」と言ふ。

そしらるる人、讃むるを聞きて喜び、そのまま阿弥陀の印を結びたることよ。

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一 壁(かへ)に耳ありといふ事をわすれそんてう/n1-42l
  それは中々人てはないといひ出しけるか
  うしろをみれは其仁ゐたり肝をけして
  唯いきほとけちやといふそしらるる人ほむ
  るを聞てよろこひそのまま阿弥陀の印
  を結ひたることよ/n1-43r
text/sesuisho/n_sesuisho1-094.txt · 最終更新: 2021/05/08 17:47 by Satoshi Nakagawa