text:ichigonhodan:ndl_ichigon026
一言芳談抄 巻之上
26 法然上人云はく一念十念にて往生すといへばとて・・・
校訂本文
法然上人云はく、「一念十念にて往生すといへばとて、念仏を疎相(そさう)に申さば、信(しん)が行(ぎやう)を妨ぐるなり。『念々不捨者(ねんねんすてざるもの)』といへばとて、一念十念を不定(ふぢやう)に思ふは、行が信を妨たぐるなり。信をば一念に生(しやう)と取りて、行をば一形(ひとかた)励むべし」。
翻刻
法然(ほうねん)上人(にん)云。一念(ねん)十念にて往生(わうじやう)すといへばとて。念(ねん)仏を 疎相(そさう)に申ば。信(しん)が行(ぎやう)をさまたぐるなり。念々不捨者(すてざるもの) といへばとて。一念(ねん)十念(ねん)を不定(ふぢやう)におもふは。行(きやう)が信を妨(さまたくる)也/ndl1-7r
信(しん)をは一念(ねん)に生(しやう)と取(とり)て。行(ぎやう)をば一形(ひとかた)はげむべし/ndl1-7l
text/ichigonhodan/ndl_ichigon026.txt · 最終更新: 2023/08/10 12:10 by Satoshi Nakagawa