text:ichigonhodan:ndl_ichigon027
一言芳談抄 巻之上
27 又云はく一念を不定に思ふは念々の念仏ごとに不信の念仏になるなり・・・
校訂本文
又云はく1)、「一念を不定(ふぢやう)に思ふは、念々の念仏ごとに、不信の念仏になるなり。そのゆゑは、阿弥陀仏は一念に一度(いちど)の往生をあてをき給へる願なれば、念ごとに往生の業(ごふ)となるなり」。
翻刻
又云。一念を不定(ぢやう)に思ふは。念々の念仏ごとに。不信(しん)の 念仏になる也。其故(そのゆへ)は。阿弥陀(あみだ)仏は一念に。一度(ど)の 往生(わうしやう)をあてをき給へる願(ぐはん)なれば。念ことに往生の 業(ごう)となるなり/ndl1-7l
1)
法然上人の言葉。26 法然上人云はく一念十念にて往生すといへばとて・・・参照。
text/ichigonhodan/ndl_ichigon027.txt · 最終更新: 2023/08/15 11:00 by Satoshi Nakagawa