text:ichigonhodan:ndl_ichigon015
一言芳談抄 巻之上
15 又云はく後世を助からんと思はん者は・・・
校訂本文
又云はく1)、「後世を助からんと思はん者は、かまへて人目に立つべからざるものなり。人をば人が損ずるなり。聖法師(ひじりほうし)の今生に徳をひらくことは、大略後世のためには捨て物なり」。
翻刻
こと今生(こんじやう)にあるなり。又云後世(ごせ)をたすからんとおも はんものは。かまへて人めにたつへからさるものなり 人をば人が損(そん)ずるなり 聖法師(ひじりほうし)の。今生(こんじやう)に徳をひらく事は。大略(りやく後世(ごせ) のためにはすて物なり/ndl1-5l
1)
明禅法印の言葉。14 明禅法印云はく他力の強縁にあへることを思ふに・・・参照。
text/ichigonhodan/ndl_ichigon015.txt · 最終更新: 2023/08/07 15:31 by Satoshi Nakagawa