rhizome:宝物集
宝物集
ほうぶつしゅう
成立
内容
鬼界が島から帰京した男が、釈迦堂に参詣する。夜になって、参詣者たちが人にとっていちばんの宝とは何かという議論をする。隠れ蓑、打ち出の小槌、金、玉、子、命、と議論するがそれぞれ否定され、仏法が一番の宝だということになり、そこにいた僧により仏法が説かれる。
諸本
一巻本から九冊本まで、内容の長短がはなはだしい異本が多い。
- 一巻本系
- 宮内庁書陵部本
- 大日本仏教全書・続群書類従所収
- 二巻本系
- 宮嶋本(静嘉堂文庫)・松井本(静嘉堂文庫)・国立国会図書館本・梁瀬一雄氏蔵本など
- 梁瀬一雄氏蔵本は碧沖洞叢書所収
- 平仮名古活字三巻本系
- 古典文庫(昭和28年)所収
- 平仮名整版三巻本系
- 片仮名古活字三巻本系
- 続続群書類従所収
- 第一種七巻本系(元禄六年刊製版本系)
- 大日本仏教全書・名著文庫所収
- 第二種七巻本系(九冊本系)
- 吉田幸一氏所蔵九冊本は古典文庫・『九冊本宝物集と索引』所収
参考
本文
- 続群書類従第三十二集下雑部
- 一巻本と片仮名古活字三巻本。
- 名著文庫『宝物集』(芳賀八一・冨山房・昭和2年4月10日)
- 底本は元禄六年刊製版本(第一種七巻本)。
- 『九冊本宝物集と索引』(福原昭五・近代文芸社・1993/04/10)
- 吉田幸一氏蔵九冊本(古典文庫に翻刻)の再刊と索引。
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- 底本は九冊本系七巻本の吉川泰雄氏蔵本。
rhizome/宝物集.txt · 最終更新: 2014/03/16 04:39 by 127.0.0.1