ちょうごんかでん
陳鴻による唐代伝奇小説。白居易の「長恨歌」の内容を散文にしたもの。
『白氏文集』では、「長恨歌」の前に収録され、古くから長恨歌の鑑賞に資するものであった。また、『太平広記』に「長恨伝」として収録されている。
題名について、『春秋左氏伝』の「伝」のように、長恨歌の注釈書としての意味ととらえるか、伝奇小説の題名として通例の「伝」ととらえるかは意見の分かれるところである。
『唐物語』第18話に翻案されている。