text:takafusa:s_takafusa054
54 誰にもやかかると君は思ふらんあまりなるまでむつれにしこそ
校訂本文
あまりめづらしかりしままに、むげにさま悪しきまでうちとけたりしことの、さすがに恥かしくて、「異人(ことひと)に、かかるありさまはうちとけぬものを、いかばかりわりなき心ぞ」と、われながら思ひ知られて、
誰にもやかかると君は思ふらんあまりなるまでむつれにしこそ
翻刻
あまりめつらしかりし ままにむげにさまあしき まてうちとけたりしこ とのさすかにはつかしくて こと人にかかるありさまは/s26r
うちとけぬものをいかはか りわりなき心そとわれな からおもひしられて たれにもやかかると君はおもふらん あまりなるまてむつれにしこそ/s26l
text/takafusa/s_takafusa054.txt · 最終更新: 2024/03/27 17:51 by Satoshi Nakagawa