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text:takafusa:s_takafusa039

隆房集

39 あかなくに離れし君が恋ひしさを言ひ合はすべき人だにもなし

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かかりしほどのことなど知らせたりし人も、よしなきことゆゑに、かきこもりにしかば、「その心もわが身の上にや」といとあはれなり。頼りもなければ、むげにかき離れぬる心地して、

  あかなくに離れし君が恋ひしさを言ひ合はすべき人だにもなし

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 かかりしほとのことなと
 しらせたりし人もよし
 なきことゆへにかきこもり/s20r
 にしかはそのこころもわか身の
 うへにやといとあはれなりた
 よりもなけれはむけにかき
 はなれぬる心ちして
あかなくにはなれし君かこひしさを
いひあはすへき人たにもなし/s20l

https://kokusho.nijl.ac.jp/biblio/100002834/20?ln=ja

text/takafusa/s_takafusa039.txt · 最終更新: 2024/03/23 16:31 by Satoshi Nakagawa