text:takafusa:s_takafusa023
23 うれしさをいつか忘れん年ふりてわが元結に霜は置くとも
校訂本文
みづからわりなくして、文(ふみ)を取らせたりし返り事を、元結(もとゆひ)のやうに引き結びて、「これは誰(た)がぞ」とて、投げおこせたりしかば、嬉しきものの、胸うち騒がれて、
うれしさをいつか忘れん年ふりてわが元結に霜は置くとも
翻刻
身つからわりなくしてふみを とらせたりしかへり事をも とゆひのやうにひきむすひて これはたかそとてなけおこせ たりしかはうれしきものの むねうちさはかれて うれしさをいつかわすれんとしふりて わかもとゆひにしもはおくとも/s15r
text/takafusa/s_takafusa023.txt · 最終更新: 2024/03/16 22:27 by Satoshi Nakagawa