text:takafusa:s_takafusa020
20 よそながら触れつる腕の移り香は重ねてけりと人やとがめん
校訂本文
たまたま静かなりし昼つかた、すこしのひまありて、立ちながらもの言ひしところへ、人の来たりしかば、「あやしとや見るらむ」とわりなくて、これにつけても、ありがたき契りのほど思ひ知られて、
よそながら触れつる腕の移り香は重ねてけりと人やとがめん
翻刻
たまたましつかなりしひるつかた すこしのひまありてたちなから ものいひしところへ人のきたり しかはあやしとやみるらむと わりなくてこれにつけてもありか たきちきりのほとおもひしられて よそなからふれつるうてのうつりかは かさねてけりと人やとかめん/s13l
text/takafusa/s_takafusa020.txt · 最終更新: 2024/03/12 21:54 by Satoshi Nakagawa