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text:sesuisho:n_sesuisho8-111

醒睡笑 巻8 かすり

28 有馬の湯に三日月のさし入りたれば月の湯治は何の病ぞ・・・

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有馬の湯に三日月のさし入りたれば、「月の湯治は何の病ぞ」。「道理よ。片輪なほどに」。「十五満月のときはいかが」。「片輪と片輪が寄り合う1)たらば、重病ではないか。一僧、出でて、「いや月に一度のやみを2)癒さんとて候ふよ」。

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一 有馬の湯に三日月のさし入たれは月の湯
  治はなんの病そ道理よ片輪なほとに
  十五満月のときは如何片輪と片輪かより
  ろふたらば重病てはないか一僧出ていや月
  に一度のやみをいやさんとて候よ/n8-42l
1)
「寄り合う」は底本「よりろふ」。諸本により訂正。
2)
闇・病み
text/sesuisho/n_sesuisho8-111.txt · 最終更新: 2022/12/07 12:54 by Satoshi Nakagawa