ユーザ用ツール

サイト用ツール


text:sesuisho:n_sesuisho8-109

醒睡笑 巻8 かすり

26 吾妻人の歌いみじう好み詠みけるが・・・

校訂本文

<<PREV 『醒睡笑』TOP NEXT>>

吾妻人(あつまびと)1)の、歌いみじう好み詠みけるが2)、蛍を見て、

  あなてるや虫のしや尻に火のつきて小人玉(こひとだま)とも見えわたるかな

「吾妻人のやうに詠まん」とて、まことは貫之3)が詠みたるとぞ4)

<<PREV 『醒睡笑』TOP NEXT>>

翻刻

一 あつまことの哥いみしかふみよみけるか蛍を
  みて
   あなてるや虫のしや尻に火のつきて
   こ人たまとも見へわたるかな
  吾妻人のやうによまんとてまことは貫之が
  よみたるもぞ/n8-42r
1)
「吾妻人」は底本「あつまこと」。『古本説話集22』・『宇治拾遺物語150』により訂正。
2)
「いみじう好み詠みけるが」は底本「いみしかふみよみけるか」。諸本及び『古本説話集』・『宇治拾遺物語』により訂正。
3)
紀貫之
4)
「とぞ」は底本「もぞ」。諸本及び『古本説話集』・『宇治拾遺物語』により訂正。
text/sesuisho/n_sesuisho8-109.txt · 最終更新: 2022/12/06 21:43 by Satoshi Nakagawa