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text:sesuisho:n_sesuisho8-082

醒睡笑 巻8 平家

4 橋の行桁をさらさらと走り渡るをややもすれば忘るる・・・

校訂本文

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「橋の行桁(ゆきげた)をさらさらと走り渡る」を、ややもすれば忘るる。「そちは鈍(どん)なり。膳にすわる皿(さら)にて覚えよ」と言はれ、ある時また、「橋の行桁をちやつちやつ1)と走り渡る2)」と語りごとは。

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一 橋のゆきけたをさらさらと走りわたる
  をややもすれはわするるそちは鈍なり膳に
  すはる皿にておほへよといはれある時又橋の
  ゆきけたをちやつちやつとはしりめたると
  かたりことは/n8-34l
1)
楪子。木皿のこと。
2)
「渡る」は底本「めたる」。諸本により訂正。
text/sesuisho/n_sesuisho8-082.txt · 最終更新: 2022/11/19 10:35 by Satoshi Nakagawa