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text:sesuisho:n_sesuisho8-080

醒睡笑 巻8 平家

2 一向不文なる者平家を聞かんと行く・・・

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一向不文なる者、平家を聞かんと行く。「何1)として、あの風情の耳に入ることあらんや」と、まことしからざりしが、かれ聞きて帰りぬるまま、「何と平家を聞かれたか」。「されば木平家2)は一段おもしろかりつるに、時々座頭のをめくで、くたびれた」と。

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一 一向不文なる者平家をきかんと行なふとし
  てあの風情の耳に入事あらんやとまこと
  しからさりしがかれききて帰ぬるままなに
  と平家をきかれたかされは木平家は
  一段おもしろかりつるに時々座頭のお
  めくでくたびれたと/n8-34r
1)
「何」は底本「なふ」。諸本により訂正。
2)
琵琶の伴奏のこと
text/sesuisho/n_sesuisho8-080.txt · 最終更新: 2022/11/19 10:23 by Satoshi Nakagawa