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text:sesuisho:n_sesuisho7-124

醒睡笑 巻7 舞

17 玉石とて能登に舞々あり和田酒盛一番ならでは覚えず・・・

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玉石(たまいし)とて能登に舞々あり。和田酒盛(わださかもり)一番ならでは覚えず。さるほどに、新左衛門といふ侍のもとにて舞ふに、「あれなるは和田殿」とばかり言うて、「これなるは新左衛門」を残したり。

主人とがめて、「など舞にある名をば落いたるぞ」と申さる。「いや、その新左衛門はとく死なれて候ふ」と。

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一 玉石(たまいし)とて能登に舞々あり和田酒盛(わたさかもり)一番
  ならてはおぼえず去程(さるほと)に新左衛門といふ侍
  のもとにてまふにあれなるは和田殿と斗
  いふて是なるは新左衛門を残したり主人
  とかめてなど舞にある名をばおとひたる
  そと申さるいや其新左衛門はとく死なれ
  て候と/n7-58l
text/sesuisho/n_sesuisho7-124.txt · 最終更新: 2022/09/20 15:58 by Satoshi Nakagawa