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text:sesuisho:n_sesuisho7-103

醒睡笑 巻7 謡

45 誓願寺の阿弥陀はいかなる御衣木にてか作りたるらん・・・

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「誓願寺(せいぐわんじ)の阿弥陀は、いかなる御衣木(みぞぎ)にてか作りたるらん」と言ふ人ありしに、「榧(かや)の木にて作りたるは」。「何として知りたるぞ」。「かくれもない、誓願寺の謡(うたひ)1)に、『春日の明神の作とかや2)』」。

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一 せいくわんじの阿弥陀はいかなるみそきにて
  かつくりたるらんといふ人ありしに榧(かや)の木
  にてつくりたるはなにとしてしりたるぞ
  かくれもない誓願寺の謡に春日の明
  神の作とかや/n7-50l
1)
謡曲「誓願寺」
2)
誓願寺「そもそも当寺誓願寺と申し奉るは、天智天皇の御願、御本尊は慈悲万行の大菩薩。春日の明神の御作とかや」
text/sesuisho/n_sesuisho7-103.txt · 最終更新: 2022/09/08 18:19 by Satoshi Nakagawa