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醒睡笑 巻7 謡
12 蚤といふ物も一廉の奴やら謡に作つた・・・
校訂本文
「蚤(のみ)といふ物も一廉(ひとかと)の奴やら、謡(うたひ)に作つた」。「何にある」。「二人静1)に、『あとをのみ御芳野(みよしの)の』と」。「それならば、虱(しらみ)をこそなほ讃めたは」。「何に」。「実盛(さねもり)2)に、『しらみあひたる池の面(おも)に』とあるは」。
翻刻
一 蚤(のみ)といふ物も一廉(かと)のやつやら謡につくつ たなににある二人静にあとをのみ御芳野(みよしの) のとそれならは虱(しらみ)をこそ猶ほめたはなにに 実盛(さねもり)にしらみあひたる池のおもにとあるは/n7-38l
text/sesuisho/n_sesuisho7-070.txt · 最終更新: 2022/08/15 16:46 by Satoshi Nakagawa