text:sesuisho:n_sesuisho7-066
醒睡笑 巻7 謡
8 鵺を謡はせ聞きて御殿の大床に伺候しては悪しさうな・・・
校訂本文
鵺(ぬえ)1)を謡はせ聞きて、「『御殿の大床に伺候(しかう)して』は悪(あ)しさうな。宵から行きてゐたほどに、『冷えて尿(しと)をして』がよからう。その子細は鵺を射たりし後、官を賜ふ時、すでに左少弁(させうべん)2)になされたるは」。
翻刻
一 鵺(ぬえ)をうたはせ聞て御殿(てん)の大床(ゆか)に伺候(しかう)しては あしさうな宵から行て居たほとにひえて しとをしてがよからふ其子細(しさい)はぬゑを射(い) たりし後官(くわん)をたまふ時既に左少弁(させうべん)に なされたるは/n7-37r
text/sesuisho/n_sesuisho7-066.txt · 最終更新: 2022/08/15 16:44 by Satoshi Nakagawa