text:sesuisho:n_sesuisho7-039
醒睡笑 巻7 似合うたのぞみ
8 若き侍一段の馬に乗り駆けさせて通るを鉢開きどもの見て・・・
校訂本文
若き侍、一段の馬に乗り、駆けさせて通るを、鉢開き1)どもの見て、その中の宿老が言ひける。「今の馬はわがにしたいぞ」。「何にせう」。「あれに乗り、さつさと駆け回りて、はかゆきに鉢を開きたい」と。
翻刻
一 若き侍(さふらひ)一段の馬にのりかけさせてとをるを 鉢ひらきどもの見て其中の宿老かいひ ける今の馬は我かにしたひぞなににせう あれにのりさつさとかけまはりてはかゆきに 鉢をひらきたひと/n7-24l
1)
托鉢
text/sesuisho/n_sesuisho7-039.txt · 最終更新: 2022/07/19 16:07 by Satoshi Nakagawa