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text:sesuisho:n_sesuisho6-125

醒睡笑 巻6 うそつき

5 両の手にて輪をなし一尺ばかりのまはりなる真似をし・・・

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両の手にて輪をなし、一尺ばかりのまはりなる真似をし、「これほど大きなる栗を見た」と言ふ。そばから、「まつと減らせ、減らせ」と言へば、ひたもの小さくしけるが、あげくに、「そのやうに小さうせば、いがで手を突かうものを」と申しけり。

 長からん角豆(ささげ)の花は短くて短き栗の花の長さよ

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一 両の手にてわをなし一尺ばかりのまはりな
  るまねをしこれほど大なる栗を見たといふそば
  からまつとへらせへらせといへはひた物ちいさくし
  けるがあけくにそのやうにちいさうせばいかで/n6-62r
  手をつかふ物をと申けり
   長からん角豆のはなは短くて
   みしかき栗の花のなかさよ/n6-62l
text/sesuisho/n_sesuisho6-125.txt · 最終更新: 2022/06/05 23:59 by Satoshi Nakagawa