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醒睡笑 巻6 推はちがうた
32 誓願寺の木食楚仙いまはの時にのぞみ・・・
校訂本文
誓願寺の木食楚仙1)、いまはの時にのぞみ、田舎より、いにしへ月次(つきなみ)の友なりし人、文をのぼせ、「このたび死の別れとなりなば、追善に独吟の百韻(ひやくいん)を連ね参らせん」よし、ありければ、返事まではならで、
わがための弔(とぶら)ひ連歌召さるなよそなたの口は輪廻(りんね)めきたに
翻刻
一 誓願寺の木食楚仙、今はの時にのそみ田 舎よりいにしへ月次の友なりし人文をのほせ/n6-56l
此度死の別となりなば追善に独吟の百韻 をつらね参らせんよしありければ返事まで はならて 我為のとふらひ連歌めさるなよ そなたの口は輪廻めきたに/n6-57r
1)
木食応其
text/sesuisho/n_sesuisho6-115.txt · 最終更新: 2022/05/31 11:02 by Satoshi Nakagawa