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醒睡笑 巻6 推はちがうた
28 世の中に推はみなちがうむねよくあへる心の歌にやあらん・・・
校訂本文
世の中に、推(すゐ)はみなちがうむね、よくあへる心の歌にやあらん。夢庵。
さびしさの種とは知らで秋風を植ゑてくやしき萩の一もと
淀川の楊枝が島に住む千鳥はしにてなどかはを敲(たた)くらん
思ひしに替はりて夏は冬籠り炭焼く翁炭もおこさず
翻刻
一 世中に推はみなちかふむねよくあへる心の哥 にやあらん夢庵 さひしさの種とはしらて秋風を 植てくやしき萩の一もと 淀川の楊枝か嶋にすむ千鳥/n6-54r
はしにてなとかはを敲らん 思ひしに替りて夏は冬篭 炭焼翁炭もおこさす/n6-54l
text/sesuisho/n_sesuisho6-111.txt · 最終更新: 2022/05/30 22:26 by Satoshi Nakagawa