text:sesuisho:n_sesuisho6-075

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6　老人のもとへ器の蓋に紙を押して・・・
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醒睡笑巻6 恋のみち

6　老人のもとへ器の蓋に紙を押して・・・

校訂本文

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老人のもとへ、器の蓋(ふた)に紙を押して、

　　若和布(わかめ)¹⁾をやるに慰みにせよ

と書きたれば、返事に、

　　わかめ得て古妻(ふるめ)を内に置くならばふため²⁾狂ひと³⁾人やいはまし⁴⁾

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翻刻

一　老人のもとへ器のふたに紙ををして／n6-37r

　　　若和布をやるに慰にせよ
　　と書たれは返事に
　　　わかめ得てふるめを内に置ならは
　　　ふためくるひて人や云はよし／n6-37l

¹⁾

若妻とかけてある。

²⁾

蓋め・二妻

³⁾

「狂ひと」は底本「くるひて」。諸本により訂正。

⁴⁾

「まし」は底本「よし」。諸本により訂正。

text/sesuisho/n_sesuisho6-075.txt · 最終更新: 2022/05/12 18:01 by Satoshi Nakagawa